自分と考えが異なるから、話を聞かないでは、何もうまれない。このページは、人生の貴重な時間についてのお話しです。
人生の貴重な時間
人の考え方や、みずからが感動した人々のことを広く伝えたい、そうしたことを人に知ってもらうことに生きがいを感じるというのであれば、文章にかかわる仕事を選んでもいいかもしれない。
要は、みずからの人生の貴重な時間を何かのために費やすとき、それによっていかに世の中のために役立ち、その対価としてお金をもらうことができるか、そして、その関係に満足して死ねるかという観点をもつことが大事なのである。
洋服が好きだからアパレル業界へ行くのか。旅行が好きだから旅行代理店を選ぶのか。話し好きだから、一生人と話し続けたら楽しいのか。文章が好きだから、文字を書き続けたら楽しいのか。どれも同じことである。
そうではないはずだ。やはり、それ以外の目的意識、充実感があってこそ、やるだけの意義が出てくるし、生きがいを感じるのである。たとえば最近、花火職人になりたいという人が増えてきた。それは、「手先が器用だから」とか「火薬を丸めるのが好きだから」という理由からではあるまい。その仕事によって、誰かを感動させたいと思うからやりたいのだ。
仕事には『難しさ」について
彫刻家にしても、彫るのが好きで好きでたまらないということではなく、それによって何かを表現したい、みずからの人生を価値あるものにしたいがために彫るのだろう。だから、みずからの能力をあまり狭く考えずに、どこかに向いているものが必ずあるはずと考えたほうがいい。大学へ行ったこと、大学で学んだことにこだわらず、もっと広い範囲で選んでみることをおすすめする。
仕事には『難しさ」をおおいに求めよ。とくに年配の経営者から、「最近の学生の気持ちがよくわからない。彼らが求めているのはお金なのか、休みなのか」と間かれることがある。そのとき、ひとつめは仕事のやりがい、ふたつめは、楽しく快適な職場でしょうと答えると、年配の人ほど、それは賛沢だとおっしゃる。
仕事というのは、つらく、厳しいものであるという先入観があるからだろう。だから、見てくれを気にするようなやつは、仕事ができないと断じ、仕事に楽しさを求めるような人間に仕事の能力はないと決めつける。
年配の経営者が若かったころ、日サイトはまだ貧しかったから、仕事の選り好みはできなかったにちがいない。私が子どものころでも、隣の子どもが高価なおもちゃをもっていて、非常にうらやまし、く思ったことがある。みんながもっていないおもちゃをもっている子どもは、それだけで人気者になれた。
しかし、今はそういう時代ではない。物欲や出世欲で仕事をする時代ではなくなったのだ。今のように物があふれた時代には、もっていないことに対する悔しさがないから、欲を満たしたいという強烈なエネルギーやハングリー精神が起こりにくい。
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